About me
(私が担当しているヴェガ(母)とリラ(子))
私は、べつに、猫好きではありません。
ただ、そこに、おばあさんが置いて行った猫たちがいました。
猫たちは、どんどん痩せていき、ごみステーションのごみを漁り始めました。
私はそれをただ眺めて、時々Facebookに写真をあげていました。
その写真を見た隣県に住むこの地域に何の所縁もない友人から連絡がありました。
「しょうこさん、絶対に助けに行くから、猫たちに餌だけは与えて。約束するから、信じて欲しい。」
毎日、何時間も猫の様子を観察し、地域の人々を観察しました。
ごみをあさる猫たちを見て「気持ち悪い」と嫌な顔をする人もいました。
餌をやっていたおじいさんとおばあさんが「悪い」、猫が「悪い。迷惑だ。今までどれだけ迷惑をこうむったか君は知らないでしょ」。
私が猫にえさをあげている理由を言い訳のように説明しました。
私は、猫と、猫を嫌う人たちと、猫を想う友人の間にいました。
友人は1週間ほどで、捕獲器を持ってやってきました。
環境省は猫の殺処分を極力減らし、TNRへとかじ取りをしていますが、まだまだ国や行政の準備や支援は充分ではなく、ボランティアと言われる人たちは悲鳴を上げています。どこのシェルターもいっぱいのようです。猫が好きでも嫌いでもなく、猫を飼うことは出来ない私のような人たちも動いて行かないと、繁殖力が非常に高い猫たちの「問題」は小さくならないのかもしれません。
私は2頭の猫たちをケアしています。私は彼女たちを「自由猫」と呼びます。
そういえば、私が、野良猫のような自由人だった。
いろんな国や場所で人達に出会い、餌をもらって、時々かわいがってもらって、またふらっと、どこかへ行く。
猫たちを見ていてつくづく思います。
ただ、いま、そんな巡り合わせと流れなんだろうなと。
今までもそうやって、「巡り合わせ」と「流れ」で生きてきたように。
Shoko "Seina" Shiraishi