私が6月からの4ヶ月で見た猫は36頭

そのうち、4頭の子猫は多分天国へ。

別の4頭の子猫は譲渡してもらえ、4頭の成猫は「ねこはち」でくらしている。

36−8(保護)−4(天国)=24

ぼくたちの町には私が把握しているだけで少なくても24頭の猫たちがいる。

それぞれが、個人でTNRをして餌をあげていると聞く猫たちもいる。それを含めると、もっといるのだとは思う。

S井さんの家の周辺で見かけていた猫たちで、この町に残った7頭は4軒の家庭で「担当」している。

「担当」というのは、その家の前まで誘導し、その「家の敷地内」で安定して餌を与える。

何曜日と、何曜日の朝が、夜が、誰々という「当番」ではない。

4軒のうちの2軒は犬を室内で飼っていて、猫を室内で飼うことは難しいと。またそのうちの1軒のご主人は猫アレルギーがあります。

もう一軒は、すでに先住猫が居て、以前2匹目を迎え入れたら、病気になったか、亡くなったかで、2匹目を家にいれることはできないと。

私自身も、動物を飼える人じゃない。ひとり暮らしだし、数年でいつもどこかへ引っ越すし、何かが、誰かが家の中にいると、何も集中ができない・・・。

それぞれの事情で、みんな猫を「飼う」ことはできない。その中で、考えたのが地域猫の「担当制」でした。

数日家を開ける場合は、ほかの担当に声をかけて、餌やりをお願いする。

野良猫にとっても、担当者にとっても、猫を嫌う人たちにとっても、悪くない妥協点で、これならなんとかなるんじゃないかと。

7頭の猫に関しては、なんとかなった。とは思うが、猫を嫌う人たちにとっては、いまひとつ納得がいっていないようでもある。

多分彼らは、猫がこの町から居なくなるか、家から出さずに飼ってほしいと思っているとは思う。

また、今までそれぞれに、町の中に、猫の都合での居場所や、トイレの場所があったようで、その場所は、人間側のそれぞれの私有地でもあり、私達にどうすることもできないし、猫たちに言ったところで、居場所やトイレの場所をそう簡単に変えてくれるわけではない。

町内の全てとは言わないが、70%くらいの人たちが、何らかの協力をしてくれると、多分、8割の猫の問題は解決するんじゃないかと思う。

でも、現実は、多分だけど、3〜5%の世帯が協力し、20%が嫌悪し、残りは、見て見ぬふりをしたり、気にもしてなかったり、隠れて餌をあげていたり、人間がわの居場所、ポジション、影で言われないように、という感じだと思う。私は、気にもしてなかった。

3〜5%の協力的な世帯に対し、嫌悪が20%とすると、残りの75%近くの中の気にはなってはいるが、人間側の都合というか、空気を感じて、見てみぬふりの人は、嫌悪の方に合わせていたほうが、ここでは暮らしやすいのかもしれない。

ここに限らず、長いものに巻かれていたり、強い者たち、強い意見、マジョリティ、などの従う。そういうのが、結構、日本の当たり前というか、特に昔からの人が多い町や、村とかはそういう傾向がまだまだ有るとかんじたりはする。

以前、猫の愛護や、保護をする人たちに「どうして飼わないのか」と言われたこともあった。

多分それは、生き方や、考え方、それぞれの事情や優先順位の違いで、保護をしたり、飼うことができる人たちと、私達は違うんだとおもう。

SNSなどを見ていると、どこのシェルターも猫がいっぱいだ。猫の譲渡会もたくさんの猫達が参加している。そこまでに手間や費用もかかる。

それを誰が負担するのか。そう考えると・・・。

私達の町の問題。

猫の問題だけど、猫と人間、双方の問題。

その折り合いというか、妥協点を模索して、色々試してみている。

とはいえ、最終的にはお金を払って、その土地を買って、所有の権利を持っている人間側の協力がとても必要でそれなくしてはできないと思う。

猫には、それが誰の土地だとか、そんな人間のルールは理解できないのだから。