「ぼくたちの町」の猫たちと関わり出して、もうすぐ5ヶ月になる。
はじめは、野良猫、TNR、地域猫、全くよく分かってなかった。今は、私の中で、ある程度区別をしている。
「ぼくたちの町のねこたち」のページに書いて居るように、こんな感じで区別をしている。「記述のない猫」というのが、野良猫になると思う。
- TNR:避妊去勢手術後リターン。担当が決まっていない猫
- 地域猫:避妊去勢済みで餌やりの担当が決まっている猫(ぼくたちの町の地域猫の形。挑戦 )
- 記述がない猫は、まだ避妊去勢をしていない、担当が決まっていない猫
はじめは、TNRをすればいいのだと思っていた。でも、TNR、捕まえて、避妊去勢をして、元の場所にリリースをしても、そこからが大変というか、難しいという事を知った。
私たちは、捕まえるために10日から2週間ほど前から、朝夕餌やりをする。そうすると、警戒を解いてくれて、比較的確実に捕獲ができる。それだけでも、まぁ、大変だと思ったけど、次は捕獲をして、病院に連れて行く。この時、ノミにやられることもあった。
手術を終えて、リリースすると、ちょっとやり切った感があったが、大変なのはそこからだった。「ぼくたちの町」ほどに猫がいて、嫌悪して居る人たちも多いここでは、餌をあげてくれる担当はなかなか決まらない。リリースした猫たち全てを私が担当できず、私は手一杯で、すでに担当して居る猫たちの様子もおかしくなり、ほんとに、TNR、リリースをした後が大変だと知った。
とはいえ、TNRまでの労力と費用も結構きつい。
特に僕達の町では、手術費が高く、市からの助成金を得ても、手出しが大きい。私たちは、隣の県の野良猫専門の病院に連れて行く。
このまちで、この5ヶ月で見た猫は、40数頭。そのうち子猫4頭、成猫1頭(交通事故)が亡くなって、ねこはちが4等の成猫を保護し、4頭の子猫は譲渡へ。わかって居るだけで、まだ30頭近い猫たちがいる。
お金がないと、TNRはできないけど、お金ではどうしようもできない段階が次にあるのだと気づいた。
私は、多分、すごくやってる。頑張ってる。でも、私と今一緒にやって居る数人の人たちだけでは、非常に難しい。
先日ブログに書いた、猫を嫌悪していたMさん。昨日話してたら、やっぱり今も猫は嫌いだという。昨日、協力金を頂いた。そのお金でメヤニーの去勢手術をしようと思ってる。
Mさんは、猫のことを嫌いだとどれだけ言っても、私が、笑顔で「こんにちわ〜!」と言い、私が一生懸命やっている姿に心が動いた・・・。と。
私なりに、一生懸命やってると思う。だけど、この町の中で、一人でも多くの人の力がないと、とても、とても難しいことだと実感している。
猫に優しい町。猫を助ける。とかじゃなく、人間に優しい、人が優しい、そんな町になれれば、自ずと猫に優しい町になるのだと思う。
そうやって、共存が始まるのだと思う。