メヤニーは黒イチの子供。

だから、黒イチ子ともう一匹の黒い子と兄弟。暫定的にリンリンとランラン。

先日、イチコがすごくお腹が空いていたのか、私についてきた。ウチの近くでメヤニーに会わせてみた。けど、別に何の反応もなかった。ただ、ガシガシ食ってた。

今朝、黒イチがついてきたので、メヤニーに会わせてみた。けど、別に反応はなく、ただ餌を食べてた。その後も、別に、何もなかった。

ひと月ほど前。ある人たちが、仔猫がそんなところにいたら危ない。仔猫なら譲渡で里親が見つかる可能性が高いから、保護に行くと言った。

この町で一緒に猫たちの事をやっているご家庭の子供たちは、「麻生は?麻生はどうなるの?麻生もうっ所に連れて行ってくれるの?」

麻生は暑い中も、一生懸命子供たちを護っている姿を日々見ていたから、とりあえず、もうちょっと待って欲しいと伝えた。でも、待ってもらえそうになかった、その週末に来ると言った。だから、NOといった。

麻生は私たちが避妊をさせたので、そこのご主人は「麻生の最後の子供たち」と言った。

私の家の近くに引越し、誘導をするときに、麻生は子供たち、麻生子と麻生美とはぐれた。

麻生は不安な顔をして、悲痛な声で鳴いていた。

私が、「麻生、子供たち探しに行くよ」というと、一緒についてきた。

翌日、無事にみんな見つかった。麻生は、子供たちがちょっと離れてたり、視界にいなかったら、不安な顔をして、不安な声で鳴く。ここに引っ越してきてからも、やんちゃ盛りの子供たちが、見当たらない朝があった。

麻生は、不安な顔で私を見る。「オマエ、ちゃんと、自分で見張っとけよ。オマエ、よー、自分で探して来いよ」。と、麻生に言う。

家のそばの坂を下りる時、何かが足にあたった。麻生子だった。捕まえて、麻生の所に連れて行った。それから2時間ほどして、麻生美も戻っていた。

そんな、麻生家族を見ていると、子供たちを離さなくてよかったのかもしれないと、か、思う。

 

黒イチは、黒イチコの事はすごく気にかけていて、私を何度も黒イチコの所に連れて行った。餌を食べさせてくれと。でも、メヤニーはイチコに比べるとかなり自立をしていて、おじいさんの家の辺りに居た頃から、メヤニーは、時々兄弟やお母さんと一緒に居たけど、麻生と麻生の子供たちといる事が多かった。しばらく観察して、麻生家族と一緒に移動をさせようと考えた。

メヤニーは、麻生の乳を飲み、麻生の子供たちの兄貴のように、暮らしてる。時々不安そうな顔をするからに気になっていたけど、黒イチに会わせても別に何も反応しなかった。

リラとヴェガは、今も親子というか、そういう関係性を感じ取ってる。

麻生を見ていると、仔猫を親ねこと離すこと・・・。それがいい事か悪い事かわらない。状況や、親子の関係性もあるのかもしれない。

麻生の一生懸命仔猫を護ろうとしている姿を見、仔猫とはぐれた時の不安な顔で見つめられ、悲痛な鳴き声を聞いた私は、あの親子を離すことは出来なかった。

麻生子と麻生美はオスみたいだし、メヤニーもオス。巣立って行くのだろうか。今、7匹の猫のケアをしていて、てんやわんや。だから、巣立ってくれると、ちょっと楽になるね。でもどうなるか解らない。

いろんな事が解らない。