おじいさんの家の前にいたねこたち。麻生家族とメヤニーとはたモン。でも、6月の写真を見ていると、はたモンもS井さんの家の前に来てた。

黒イチ家族と、麻生家族をどうするか。

どう段取りを取るか。メヤニーを含む仔猫たちは多分自動車をまだ知らない。だから、車が通るとすごく驚くし、危ない。だから、数日前から、車が通らない時間、朝の4時前に様子を見に行った。

真っ暗なので、iPhoneのライトを懐中電灯代わりにつかう。

麻生と子供たち、メヤニーは暗い夜道、私の後についてきた。車はもひともいない。子供たちは楽しそうに、跳ねるように、道を渡った。不思議なくらい、私になついているメヤニーは、好奇心いっぱいで私についてくる。

麻生の子供たちも、楽しそうに遊びながらついてくる。

少しずつ餌をあたえて、餌の皿をすこしずつ動かす。麻生は、餌につられて、わたしについてくる。麻生は、仔猫たちに授乳をしているので、すごくお腹が空いているみたい。途中である程度お腹がいっぱいになった仔猫たちは遊びながら、空き家の庭にの草むらに入って行った。

麻生はお腹がすきすぎていた。

子供たちは、麻生からも近いその空家の草むらに居たので、大丈夫だろうと思った。

メヤニーは好奇心いっぱいで私についてくる。

でも、溝に落ちた。人間に入れない。溝の蓋から下を見ると、メヤニーがいた。メヤニーはその溝にたまっていたとても汚い水を飲もうとしていた。飲んでた。

「ダメ!メヤニー!その水を飲んじゃだめ!」その辺にあった、ササの棒をすっこんで、その水にメヤニーが近づかないようにつつく。

リラが見てた。

「リラ!お願い!メヤニーを連れてきて!!!」

リラはその溝に向かって降りて行った。メヤニーのそばに行った。

溝の入り口をみると、リラがこっちを向いて座っていた。

一旦、チュールを取りに自宅へ。

汚い水を飲まないように、溝の入り口にきれいな水を置く。餌も置いた。でもメヤニーは怖がって出てこない。

リラはメヤニーの傍にいるようだった。

私が居たら、なお更出てきそうになかった。

午後、おじいさんの家の所に行くと、麻生が居たけど、子供たちが居なかった。

 

午後三時、リラが散歩していた。

あれ…メヤニーは?

溝のそばに行くと、メヤニーが居た。メヤニーを掴んで、もう、すぐそこにある私の家の玄関までメヤニーを連れて行った。メヤニーは少し不安そうだったけど、いつものようにお腹を見せて伸びをした。

おじいさんの家の前に行くと、麻生が居た。でも、やっぱり子供たちは居なかった。

「麻生、子供たちは?」

麻生は、私の足に頭を擦りつけた。

「麻生、子供たち、探しに行こう」

麻生は、すごく悲しそうな、不安そうな声で鳴きながら、私についてきた。

子供たちは見つからなかった。麻生はおじいさんの家に戻っていった。ほんと、至らない事をした自分を責めた。

それから1時間くらいして、動物好きのOさんに仔猫と麻生がOさんの家の前ではぐれた事を伝える為に門を開け、Oさんの庭に入った。麻生子が居た。麻生子は放心状態みたいになって、そこに座っていた。簡単に手で摑まえる事が出来た。

すぐに、麻生の所に連れて行った。

でも、もう一匹。グレイの麻生美がいない。もう一度Oさんの家に行き、庭を探したいと伝えた。

麻生美は、その庭の低い木の陰にいた。捕まえようとしたら、すばしっこく逃げる。

麻生美がそこにいる事は解ったので、麻生を呼びに行った。麻生はOさんの門から入ってこない。

私は沢山蚊にさされたので、その日は諦める事にした。Oさんの庭なら大丈夫な気がしたから。

翌早朝、麻生美は麻生の傍にいた。

メヤニーは、私の家の玄関にいた。

多分、メヤニーは、大丈夫だと思った。

少しずつ、私の家に誘導する。もし、不安になったりしても、元居た場所に帰って行けるように。