今朝、畑仕事をしながら、ふと。

臭いな。

リラは、ご飯を食べたら外に出たがる。日中や夜も時々外に出たがる。家にいる時間の割に、トイレをあまり使ってない。

早い話、用を足しに外に出たがるんだとは思う。

ただ、私も忙しく、どこで用を足しているのか、把握が出来てない。

臭いな、と思って、そこを見ると、うんちがあったり、おしっこは、臭いか、植物が枯れているのを見つけて、ここでやったな。と。

ネットで猫の動画や、写真。視聴回数や、いいねとかも多いものがいっぱいある。確かに、可愛い。私も猫と関わるようになり、可愛いとは思う。

でも、臭いな。

最初の頃は、リラやヴェガが家の中で粗相をするたび、気が狂いそうになった。

いまだに取れない臭いものある。

さて、キューバのクラシックカーですが。

キューバで暮らしていたというと、みんな目を輝かせて、「アメリカのクラシックカーが走ってるんですよね」と言われる。

嫌そうにいう人はいない。ほんとに、みんな目を輝かせてくれる。

でも、私の目は、曇る。

「写真や動画じゃ、排ガスの匂いは届きませんからね」

まず、多くの人は、観光客用のとてもよくメンテナンスされたクラシックカーを思い浮かべるのだとは思う。

私たち、というか、庶民もクラシックカーを利用する。多くのタクシーや日々よく使う「マキナ」といわれる乗合タクシーもアメリカのクラシックカーだ。

観光用のメンテナンスされた、かっこいいクラシックカーとは違う。

本当に、動くし、走る。でも乗り心地は良くない。まぁ、最悪。もちろんエアコンはないし、エンジンの熱で車内が熱くなったり、排ガスの臭いがするのは多い。車内を見渡して、どこから排ガスが車内に充満するのだろうと考えたりしてた。

キューバは、革命後に経済制裁されて、あるものを使うしかなかったから、「仕方ない」。

空港に到着すると、タクシーの交渉をしたりする。まだキューバの全てが真新しい刺激だとしたら、多分ボロのクラシックカーに乗りたいと思うかもだけど、刺激じゃなくなると、中国産のエアコンのついた車に乗りたいと思う。それでも、クラシックカーが安くしてくれると言ったら、それに乗る。

ちょっと長距離で、安く交渉できて、クラシックカーに乗ったら、時々、排ガスで気分が悪くなる。

交渉してるね

これは乗り合いだったんだと思う。だから、助手席に乗ってる。

排ガス臭かった。

猫の動画を見ていると臭いはこない。

この地域の人じゃない人が、時々餌をあげてたり、置いていたりする。

この町に立ち寄った人は、時々「猫、可愛いですね」という。

その人の暮らしに、ここの猫の糞尿の臭いはない。

私が越してきた時には、すでにこの町は猫がすごくたくさんいたので、この町では猫と共存するしかないのだと思う。

そういえば、この町には空き家や廃墟がたくさんある。持ち主が高齢化していたり、管理者がよくわからない土地もある。ここの住んでいると、自分が暮らすために、ある程度そういったところの草を刈ったり、木を切ったりと、手入れする。そうしないと、木が生い茂り、草がすごくて、風通しや、湿気の問題、陽が当たらないとかもあるので、仕方ない。

枯葉や枝は土になって、溝は埋まり、水の通り道がなくなったところもある。

人間って、なんなんだろう、って、時々考える。

ここに住むのなら、仕方ない。

猫たちが、そーとー、いっぱいいて、臭くなってしまうのも、ここに住むのなら仕方ない。

それが嫌なら、出て行くか、何か対策をして行くしかないのだと思う。

でも、生きてるって、そんなことの連続で、私たちは、自然と共存して行くことをしっかり考えながら、暮らしていかないと・・・ダメだとしてもやってみるしかない。自然環境に関しては、もう多分、手遅れだとは思う。

仕方ない。

キューバの人たちがクラシックカーを使うのは、仕方ないから。

この町に、そーとーたくさんの猫たちがいて、糞尿が臭いのも仕方ない。

どちらも、動画や写真ではとても素敵かもだけど、臭いし、いろいろ大変だと思うな。

なんか、似てる気がする。

キューバで出会った猫。