麻生一家がリラと合わせず、私の家の敷地から追い出された後、麻生一家はOさんの庭にいた。その後しばらくして、Oさんが家の中で飼っている犬にも子猫たちがストレスになってきて、すごく吠えたり、突然玄関から飛び出したりするようになり、少し脚の悪いOさんは自分が転んでこけてしまったら元も子もないということで、もともと麻生と出会ったS井さんの家の玄関前で餌をあげることにした。
ある日、ゆかさんの子供たちがS井さんの家の玄関前に餌があるという。慌てて坂を降りて見に行くと、私が与えてる餌と違う餌が盛ってあった。数日後、Oさんの庭に餌が山盛り置いてあったと。
そういう事が何度かあり、S井さんの玄関前とOさんの庭に貼り紙をしてみた。Oさんが一番気にしていたのは、そこに餌があることで他の猫たちが集まってくるんじゃ無いかと。
ゆかさんから、家の前で今まで見た事がないしろちょんが来ていると連絡が来た。おじいさんの家の先にいるはずのはたモンやキジダーもS井さんの家の前で見かけるようになった。
貼り紙をして1週間ほど様子を見たが、餌置きは無くならなかった。
比較的頻繁に猫たちを見に行く私、S井さんの家のすぐそばに住むOさんやNさんも、ゆかさんや子供たちも、その人を見る事がない。どんなタイミングに、どんな隙に・・・わからない。
Oさんは、猫たちが集まってきているのは私が餌をあげているからと、人々は思うだろうと心配した。
この半年、この町の猫たちと関わり、様子を見ていると、隠れた餌やりさんは、結構いる・・・。みんな生きているし、まるまるしている子もいる。どこからか餌が飛んできてこともある。これだけ密に猫と関わってみて、やっと気づいたけど、多くの場合それが誰なのかは分からない。S井さんだけが餌をあげていたわけじゃない。それは明らかにわかった。
S井さんの家の前の餌の件。
まだ、どうしたらいいのか、わからない。でも早めに手を打たなくちゃ、猫たちが集まってきている。