今日は夕方に、麻生、黒イチ、はたモンの避妊手術の情勢金の応募の手続きををゆかさんの家でやった。

その帰りみち、犬の散歩中のOさんに出会った。富士男さんを家の近くや庭で見ると教えてくれた。

ユキさんを担当しているNさんの奥さんも気にかけていて、富士男さんを見かけたら教えてくれる。

Nさんと、誰かが餌をあげてくれていることを祈るだけだと話してた。この町では、餌やりはとても悪い事のように言われる。だから、餌をあげてる人たちは隠れていてわからない。

富士男さんは、誰か他の猫の餌を横取りしない。ただ、じっと見てる。

私も昨日、富士男さんを見た。数日前にも見た。

富士男さんは痩せている。だけど、私が餌をあげても食べてくれない。だから、きっと、誰かが餌をあげてると、信じようとする。

今日はOさんの家の塀の上に座ってた。私は、持っていたちゅーるを開けて、富士男さんの口に近づけてみた。

富士男さんは食べた。

家に帰ると、リラとヴェガが玄関にいた。二人にご飯を食べさせて、「老猫用」と書いたパウチのウエットフードとお皿を持って、富士男さんがいたところに行った。

富士男さんは、塀の上に座ってた。

お皿にウエットフードを乗せて、地面に置いた。だけど、富士男さんはびくともしいない。だからそのお皿を背伸びして、手をいっぱいに上げて、富士男さんの口の近くに持って行った。

富士男さんは食べた。あまりいっぱい食べさせるとまた吐くかもしれないので、少しにした。

家に帰って、メヤニーのことをいつも話している友達に連絡した。

メヤニーを預かってもらえないかと。

メヤニーはリラに怯えていて、リラはメヤニーに飛びかかる。リラは見張っていて、気を休ませるときがない。

昨日の夜、メヤニーは私を追っかけて来た。だけど、リラに敷地から追い出された。夜の10時頃、気になって家の外に行ってみると、リラに追い出されたところで、不安そうに、隠れてた。

抱きかかえて、麻生たちのために整えた家に連れて行った。だけど、一人だったので、すごく不安そうだった。その晩は家のケージにいれることにした。

翌朝、今日。庭に出すと、リラにマークされて、メヤニーは低い声で唸っていた。リラに飛びかかられた後、草むらに隠れていた。

「メヤニー。出ておいで」

というと、枯れ葉や草の間から、ガサガサっという音が聞こえて、メヤニーが出てきた。ケージをリラたちが入らない部屋に動かして、メヤニーをケージに入れることにした。

富士男さんも、メヤニーも、麻生子も、麻生美も・・・。でもやれることは、私のキャパシティはそんなに大きくない。もう、私自身がいっぱいいっぱい。

まずは、リラとヴェガ。

富士男さんも、チャンスがあれば、食べさせたい。

メヤニーはかわいいんだよ。大好きなんだよ。あの目で見られて、お腹をみせてくる。たまらない。だけど、もう、いっぱいいっぱい。欲張ってはダメ。私が壊れる。

だから、友達に連絡した。

メヤニーをしばらく預かってもらえないかと。